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d3Net の概要

Director/Actor 運用を使うと、出力要件が単一マシンの最大能力を超えるショーをシーケンスできます。

Director/Actor 運用の目的は、ショー全体を 1 台のマシン(ラップトップなど)でシーケンスし、そのショーをマシンのネットワーク上で実行できるようにすることです。このネットワークを d3 Net と呼びます。

d3Net のセットアップには、4 種類のマシンの役割があります:

  • Director - Director マシン
  • Actor - 出力マシン
  • Understudy - バックアップマシン
  • Editor - 出力の役割を持たず、シーンの編集に使う任意のマシン(通常は Designer を実行する PC やラップトップ)。

1 つのネットワークで許可される Director は 1 台のみです。Actor、Understudy、Editor は複数許可されます。

すべての Director と Actor は、割り当てられた Feed scene にビデオを出力するように構成されます。Feed scene の詳細については、Output Feeds の章をご覧ください。例:

  • Director マシンは 1 台の GUI モニターと 3 台のプロジェクターに出力します。
  • Actor 1 はプロジェクター 4、5、6、7 に出力し、GUI はありません。Actor 2 はプロジェクター 8、9 に出力します。
  • Understudy マシンは、他のどのマシンからも引き継げる必要があるため、特定の Feed scene を割り当てるべきではありません。

Director マシンは Dedicated または Non-Dedicated のいずれかにできます。Director が GUI 以外の Screen に出力していない場合は、Dedicated に設定すべきです。

マシンが Non-Dedicated の場合、そのマシンはネットワーク内の他のすべての Actor を制御しつつ、残りの出力からビデオも出力します。Dedicated は、マシンが Actor を制御するが、ステージにはビデオを出力しないことを意味し、ビジュアライゼーションとショーのシーケンスにのみ使われます。

この区別が重要なのは、Non-Dedicated の Director は効率のために、自身の出力フィード(いわゆる Feed Scene)向けのコンテンツのみを再生するためです。ビジュアライザーですべてのコンテンツを確認する必要がある場合は、Director を Dedicated に設定するか、プロジェクト内のすべてのコンテンツが Director に割り当てられたフィードに表示されるようにしてください。

Actor マシンは、Director が何をしていても、自動的に Director マシンのタイムラインに追従します。そのため、Actor に MIDI タイムコード(やその他の外部トリガー信号)を入力する必要はありません。Director がこれらを引き渡す役割を担います。

Actor が外部のオートメーション信号や音声入力に依存する場合は、それらの信号もマシンに送られるようにする必要があります。現時点では、Director はこれらの信号を自動的に分配しません。ライブビデオ信号についても同様です。

マシンを Understudy として指定すると、Director マシンを含むネットワーク内のいずれかのマシンが故障した場合に、そのマシンから引き継げるようになります。Understudy は、これを自動または手動で行うように設定できます。また、他のマシンを置き換える際にマトリックスにマトリックスプリセットコマンドを送ることもできます。これは、無人で実行しつつ、潜在的なマシン障害に対処する必要があるショーに便利です。

MultiEdit を使うと、プロジェクトを手動でマージすることなく、複数の人が同時にプロジェクトを編集できます。各 Editor の編集は、Director を介してリアルタイムで他のすべてのマシンに伝播されます。各 Editor マシンは、同時に異なるトラック、または同じトラックの異なる領域を作業できます。Editor は Director のタイムライン位置を制御し、ステージを操作することもできます。

  • Understudy マシンも、Director マシンを置き換える必要がある場合に備えて、Director が受信する MIDI タイムコードやその他の外部トリガー信号を受信すべきです。
  • DMX でタイムラインを制御している場合、Director の Understudy 以外のマシンに DMX 信号を分配する必要はありません。d3Net が他のすべてのマシンに正しいフレームを自動的に送信します。
  • トラッキングまたはオートメーションシステムからトラッキングデータを受信している場合は、そのデータをネットワーク内のすべてのマシンに送るべきです。
  • SDI を入力する場合は、SDI 信号を分配してネットワーク内のすべてのサーバーに送ります。
  • BCF2000 などのコントロールサーフェスから MIDI を入力する場合は、信号を分配してすべてのサーバーに送ります。

d3Net をホストするネットワークアーキテクチャ上で、冗長なネットワーク戦略を実装できます。M-LAG は、2 台以上のネットワークスイッチを単一の論理デバイスとして見せるためによく使われ、ネットワークスイッチの障害時にも d3Net が他のアクティブなリンクを通じて流れ続けられるようにします。MC-LAG も d3Net で使え、スイッチレベルで冗長性を提供します。MC-LAG 内の 1 台のスイッチが故障しても、もう 1 台のスイッチが中断なく機能し続けます。この機能はショー環境に適用する前にテストし、監視ツールやプッシュ通知を設定してスイッチの動作を観察することを強くお勧めします。

d3Net をホストするネットワークアーキテクチャで障害が発生した場合、セッションで実行中のすべての Actor マシンは、再生ヘッドの現在位置から出力を続けます。d3Net は、ネットワークが復旧すると、セッションで実行中のマシンへの接続を再確立します。